多汗症とにおい
汗や体臭のことでひそかに悩む人は多いようです。
汗は、大きく分けて2種類あります。エクリン腺(小汗腺)から出る汁はいわゆる全身の汗。
手のひらと足の裏に一番多く、色やにおいはありません。暑い時や緊張した時に分泌されるものです。
もうひとつの汗は、耳、乳輪、わきの下、へそ、陰部のみにあるアポクリン汗腺(大汗腺)から分泌されます。暑さなどと関係なく、絶えず少量ずつ出るものです。
色は黄色く、ニオイはありません。
ただし、この汗と雑菌が混じると臭いを発することがあり、わきがの原因になります。
日本人は比較的アポクリン汗腺が発達していないものの、中には遺伝的に発達している家計があり、わきが体質になります。
つまり汗かきだから体臭があるのではないのです。
汗かきはエクリン腺の汗が多い人のことで、わきがはアポクリン腺が原因です。
わきがではないのに、体臭がある人は、汗よりも皮脂が酸化してにおっていることが多いのです。
その場合、まめにシャワーなどで皮脂を洗い落とせば、においを防ぐことができます。